自動車保険のハ・ナ・シ ~自賠責保険と任意保険~
だんだんと暑くなり、夏も本番になってきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
夏と言えば、夏休み!というイメージがありますよね。
ワクチンの接種が始まってはいるものの、今年も「おうち時間」を過ごされる方が多いのではないでしょうか。
コロナの感染が収束するまでは、まだまだ不要不急の外出を控える日々が続きそうです。
密を避け、海外や県外などへ出かけられない中、お勧めしたいのがドライブです。
コロナ感染のことを考えると電車やバスなどの公共交通機関を使用するのが怖い、という方は多いようです。
ご自身やご家族の車でのドライブであれば、不特定多数の人との接触を避けられるうえに、自分の好きな時間に好きな場所へ行くことができます。
思う存分に海岸線や山並みをドライブ!といきたいところですが、そこで気になるのが事故をしてしまった場合についてです。
今回はそんな【万が一の事故】に備える、自動車保険についてお話しします。
自動車保険には2種類あります
自動車保険には、【自賠責保険】と【任意保険】があります。
自賠責保険とは、すべての自動車に対して加入が義務付けられている保険です。
自賠責保険に加入をしていない車で公道を運転した場合、罰金や免許停止などの処分を受けることになるので注意が必要です。
任意保険は、自分で加入するか加入しないかを決められる保険です。
自賠責保険で補償が足りない部分についてカバーするもので、補償内容も自分で選択することができます。
自賠責保険とは?
自賠責保険は被害者保護を目的に作られました。
簡単に言うと、自分が事故の加害者になってしまった場合、相手の身体に与えた損害(ケガ等)の補償をしてくれるのが自賠責保険です。
補償される金額には限度があります。
ケガ(傷害)については120万、死亡させてしまった場合は3000万を上限に補償されます。
後遺障害が残ってしまった場合は、4000万を限度に保険金が支払われます。
(程度に応じた補償額となるため、4000万まるまる支払われるとは限りません。)
なぁんだ!それだけ出るなら自賠責保険さえ入っていれば大丈夫でしょ!
そう思う方もいらっしゃると思います。
自賠責保険は、あくまでも相手の身体に対する補償のみであるため、車や家などを壊してしまっても修理費用が補償されることはなく、また、自身のケガについての治療費も補償されません。
…ということは、自分のケガの治療費は自己負担になるうえ、相手の物(車や家など)を壊してしまった場合の修理費用も自己負担となってしまうのです。
また、相手が死亡してしまった場合や後遺障害が生じてしまった場合、3000万や4000万では到底足りない場合が多くあります。
過去の判例では、3億円を超える損害が認められたケースもあるんです…。
つまり、自賠責保険では補償が足りない!ということです。
そこで必要となるのが任意保険です。
任意保険とは?
自賠責保険ではまかないきれない部分をカバーしてくれるのが任意保険です。
補償の範囲は、自賠責保険よりも広くなっています。
自賠責保険では補償されない相手のお車や物の修理費用、自分のケガに対する治療費はもちろん、相手のケガの治療費(自賠責保険を超えた部分)や自車の修理費用(車両保険を付帯している場合)まで補償されます。
仮に事故をされた方をAさんとしましょう。
信号停止中の相手車に自車が後ろから追突し、相手はおケガをされ入院、ご自身も事故によりケガをしてしまったとします。
この場合の過失割合は10:0となり、この事故にかかる費用のすべてをAさんが負担しなければいけません。
相手に支払わなくてはならない費用としては以下があります。
・相手のケガの治療費
・相手の車の修理費用
・相手が仕事を休んだことによる収入の差額(休業損害)
・慰謝料 etc・・・
それに加え、Aさん自身に対しても費用が掛かります。
・ケガの治療費
・事故による収入の差額(休業損害)
・車の修理代 etc・・・
自賠責保険は被害者の身体の損害に対する補償ですから、相手のケガの治療費は自賠責保険(支払限度額有)から支払われます。
任意保険にご加入されていれば、ケガの治療費と自賠責からの支払分の差額を含め、それ以外の費用について任意保険で補償されます。
ただし、任意保険にご加入される際に注意するべき点があります。
Aさんのケースのように相手に過失がない場合、ご自身の車の修理費用については車両保険にご加入されていなければお支払いできません。
また、ご自身のケガの治療費は人身傷害保険から支払われますが、保険金額の設定が適正ではない場合、補償がたりないということになりかねません。
つまり、ご自身に合った補償を自分で選んで加入することが大事なのです。
いちど相談をしてみませんか?
エール保険事務所では自賠責保険、任意保険ともに取り扱っております。
ご自身がご加入されている自動車保険で補償が足りるか心配・・・どうしたらいいかわからないという場合は、まずはご相談ください。
保険のプロが補償内容の説明はもちろん、お客様それぞれに合わせた提案をいたします。
ご相談いただいたからといって、無理に保険の加入をおすすめすることはございません。
また、万が一事故をされた際にご安心いただけるよう、丁寧な事故対応を心がけております。
突然のことで不安なときに頼れる【誰か】として【エール保険】を選んでいただけるよう努めてまいりますので、どうぞご相談くださいませ。
県内5店舗(霧島市・鹿児島市・姶良市・薩摩川内市・鹿屋市)でお待ちしております。