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保険の基礎知識

初めての自動車保険~保険料はやっぱり高い?~

3月1日、鹿児島県内の多くの公立高校で卒業式が開催されました。
ご卒業を迎えられた皆さん、おめでとうございます。

3月1日の午後、友人から電話がかかってきました。

友人は、夫婦2人と高校3年生の息子、中学2年生の娘の家族4人暮らし。
夫婦ともに就職した際に車を購入し、自動車保険を2台分契約しています。

今回の電話は、高校を卒業した息子が車を購入するという連絡でした。

そういえば「俺の自動車保険割引を息子が購入する自動車の保険に譲れる」と言ってなかった?

昨年の夏に会った時、実はこんな話をしていました。

高校3年生の息子が卒業したら就職予定で、自動車を購入する。
自動車保険をかけないといけないけど、免許をとったばかりじゃ保険料も高いよなぁ・・・

その際に、等級を譲ることができるんだよ、と伝えていたことを思い出して電話をくれたそうです。

免許を取ったので車を買います!という方へ

自動車保険のご契約を年齢別に比べると、免許を取ったばかりの21歳未満の方は、保険料は少し高く設定されています。
慣れない運転で事故を起こしたり、車を擦ったりして、保険を使う方が多いからです。
(ご高齢の方も事故等での保険使用が多いことから、ほかの年代に比べると保険料が高く設定されています。)

自動車保険には等級制度があります。
等級制度とは、ご契約者様の事故歴に応じて保険料の割引や割増をする制度のことです。

等級は、1等級から20等級まで幅があります。
初めて自動車保険に加入するときは、原則6等級からスタートします。
(自動車を複数所有している場合は、7等級からスタートできる場合もあります。)

事故内容や保険の支払事由にもよりますが、保険を使わなければ等級が進み、保険を使えば等級が下がります。
等級が上がればそれだけ割引率も大きくなり、等級が下がれば割引率が少なくなったり、割増になったりするというわけです。

新たに自動車保険を契約する際、自動車保険の等級を引き継ぐことができる場合があります。
ただし、どんな相手にでも引き継げるわけではありません。

自分の等級を譲ろうとしたとき、記名被保険者(主に車を運転される方)が次の条件に当てはまっていれば、等級継承ができます。

・配偶者
・同居の親族
・配偶者の同居の親族

家族間であっても、ご自身もしくはご自身の配偶者と同居していなければ等級の引き継ぎができません。
お子様が就職して一人暮らしをする予定であれば、一緒に住んでいるうちに等級を引き継いでおかなければいけないんです。

免許を取ったので車を買います!という方のご家族へ

若い方の中には、自賠責保険に入っているから大丈夫!そう思われている方もいらっしゃいます。
確かに、自賠責保険の加入は義務であり、任意の自動車保険は加入は個人の自由です。

では自賠責保険にだけ加入しておけば安心なのでしょうか?
自賠責保険はあくまでも被害者に対する補償であるため、自分が加害者になってしまったとしたら自分の車の修理費やケガの治療費はもらえません。

想像してみてください。
もし万が一、免許を取ったばかりのお子様が事故をされ、加害者になってしまったら・・・

お子様がひどいケガをしても、治療費を受け取れない場合があるということです。
それではあまりに心配ですよね。

友人の息子の車は近日中に納車される予定です。
友人夫妻と同居をしているのでご夫婦どちらかの等級を引き継ぐことができます。
同じ内容の保険を契約したとしても、等級が違えば割引率が変わるため、大きく保険料が変わります。

どうやったら自動車保険料を少しでも抑えられるか、どんな補償が免許を取ったばかりの友人の息子に必要か。
友人夫婦の希望を尊重しながら、息子様の安心と安全をお守りできるような提案ができればと思っています。

18歳を迎え、運転免許を取得し新たに自動車を購入され自動車保険を検討されている方も多いと思います。

自動車保険をご検討されている方は是非、一度ご相談ください。

エール保険事務所各店(霧島本店、姶良支店、川内支店、鹿屋支店)でお待ちしております。

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