~ 冬のお風呂場にご用心! ~
霧島山にも、この冬何度目かの冠雪があった今日この頃。
先週末は鹿児島県内でもかなり冷え込み、桜島の山頂にもみごとな雪化粧が見られました。
しかし思い返してみると、去年の夏は「不要な外出は控えましょう」とニュースで呼びかけられるほどの酷暑でした。
外に出れば蒸し風呂、建物に入れば氷のような世界。
こんな”魔の寒暖差”の世界で過ごすこと数ヶ月…。
よくぞ体調を崩すことなく無事に夏を過ごせたな!と、自分自身に表彰状を送りたいくらいです(笑)
さて、そんな”魔の寒暖差”も季節が冬になると、命にかかわる危険性があります。
皆さんは、冬のお風呂で突然頭が痛くなったり、くらくらしたり、胸が苦しくなったりした経験はありませんか?
もしかするとそれは、”ヒートショック”と呼ばれる症状かもしれません。
☆まさかうちの母が!!
実は以前、母が入浴中に浴槽の中で意識を失ったことがありました。
その時の母の様子がまさに「ヒートショック」だったのでは、と思います。
普段、母がお風呂に入り5分ほどすると、母にべったり甘えん坊の三毛猫・コハルが
「ばあちゃん、あけてー」
とドアをカリカリし始めます。
いつもならすぐに応答する母が、どれだけコハルがカリカリしても、にゃーにゃー鳴いても一切反応がありませんでした。
おかしいなと思い、
「お母さーん、コハルが呼んでるよー」
と声をかけたのですが、返事がありません。
「まさか!!」とドアを開けると、苦悶の表情を浮かべながら、湯船につかったまま意識を失いかけた母がいたのです。
すぐに浴槽から何とか母を引きあげ、事なきを得たのですが、もし気づくのが1分でも遅かったら…と思うと、怖くてたまらなくなりました。
☆ヒートショックとは
「ヒートショック」でインターネットを検索すると、たくさんのページがヒットします。
では実際に、ヒートショックを起こしてしまう要因には一体どんなものがあるのでしょうか。
様々な要因があると思いますが、ここでは簡単に「場所」と「血管」と「血圧」の関係について見てみましょう。
・室 内・・・暖かい=血圧が安定
↓
・脱衣所・・・寒い=血管が収縮し一気に血圧が上昇
↓
・浴室内・・・寒い=血圧がさらに上昇
↓
・浴槽内・・・熱い=血管が広がり血圧が低下
↓
結果、一過性の意識障害を引き起こす可能性も…。
☆ヒートショックを予防する
ヒートショックを予防するには、いくつかの方法があります。
【脱衣所・浴槽内でできること】
1、脱衣所をヒーターなどで温めてから服を脱ぐ
2、事前に浴室全体を、浴室暖房機やシャワーなどで温めてる
3、急に(ドボンと)湯船につからない、掛け湯をしてから湯船につかる
4、浴槽にためるお湯は「熱すぎない」ようにする+長くつかりすぎない
【家族でできること】
1、入浴前に、家族の誰かに声をかける
2、入浴中の家族の動向に意識を向ける
まずは万が一に備えて、正しい知識と予防策を一度確認されてみてはいかがでしょうか。
出典*交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!
また、ヒートショックはご年配の方に限らず、若い方にも起こりえます。
「いつもより長風呂だな。」と感じられたら、遠慮せずに声をかけてみるのもよいかもしれません。
ご自身のためにも、大切なご家族のためにも、冬場のお風呂が心からくつろげて、『疲れを癒す場所』になることを願っています。
ちなみに、今回のコラムを担当している私は”自由気ままな一人暮らし”です。
同居の猫には、「ママに何かあったら、『1・1・9』を押すのよ!」と繰り返し教えていますが、「スマホのロックを解除できるかなぁ…」とのこと(笑)。
誰より一番ヒートショックに気を付けて、日々覚悟しながらお風呂に入ろう!と決心した43回目の冬です。
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よろしければ”冬場に潜む危険について”、過去のコラムも是非ご覧ください。
*【寒さ対策】車のためにも自分のためにも備えられること
*雪道での安全対策