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【地震保険】活火山『桜島』とともに暮らす

先日ドライブで桜島を通りましたが、あいにくの雨により桜島を眺める事が出来なかったので『桜島国際火山防災センター』を見学し、桜島について学んできました。
この写真は以前私が撮影したもので『火映現象』と言います。
今回は鹿児島のシンボルと言われている ”桜島” についてご紹介させて頂きます。

噴煙を上げる桜島の姿は、今なお多くの人々を魅了しています。
桜島は見る角度により色々な表情を見せてくれますが、私は鴨池港付近から眺める桜島の姿が好みです。
また桜島には、数カ所の展望スポットがありますが、目前で見学をすれば溶岩石など非日常の景色を見る事が出来ます。

鹿児島県民には身近な桜島ですが、県外や海外の方から見れば活火山とともに人々が暮らす事に驚きを隠せないそうです。
以前は、海外からお越しになる方は地質学者などが多かったそうですが、マリンポートかごしまに大型クルーズ客船が寄港するようになってからは、外国人観光客も増えてきているそうです。

少し長くなりますが、桜島誕生の歴史についてしばしお付き合いください。

【桜島誕生の歴史】

およそ13,000年前、姶良カルデラの南の縁に「桜島」が誕生しました。
それから噴火活動を繰り返しながら成長を続け、今からおよそ6,000年前までその噴火活動は続いたそうです。そしておよそ4,000年前、噴火活動を休止した北岳に代わって南岳が活動を始め、現在の形に成長していきました。桜島火山の有史以後の山頂噴火は南岳で起こっており、その度に溶岩流出や火砕流によって大災害となりました。
近年1,000年間に起きた代表的な噴火は、文明噴火、安永噴火、大正噴火、昭和噴火の4つです。

ちなみに、大正噴火は今から110年前の1914年(大正3年)1月12日に始まった噴火です。
その際に溶岩が大量に流れ出し、5つの集落が溶岩流に埋没し、3つの集落が火砕流で消失、大量の溶岩が当時の瀬戸海峡を埋めたことで大隅半島と桜島が陸続きになりました。

このように大きな噴火を繰り返してきた桜島ですが、実は桜島には多数の機関の観測機器が設置してあり、大正噴火のような大規模噴火であれば、島民が安全に避難出来るまでの事前予測が出来るそうです。また、桜島では定期的に防災訓練も行われています。

また、桜島は少量の雨量でも土石流が発生しやすい地質となっており、減災の為に様々な砂防施設や監視機器が活躍しています。桜島を車で走るとダンプが多く通行する日がありますが、定期的に堆積した土砂などを撤去し、次の土石流に備えています。

【桜島の特産品】

ちなみに桜島の特産品としては「世界一大きな大根」として、ギネス記録を持つ”桜島大根”や「世界一小さなみかん」である”桜島小みかん”などが有名です。
桜島大根については、鹿児島大学などの研究により桜島大根に含まれる「トリゴネリン」という機能性成分が血管機能を改善することで血管を強くしなやかに伸び縮みさせることを発見しています。桜島大根に含まれるトリゴネリンは青首大根に比べて約60倍含まれているそうで、動脈硬化予防にも期待できるようです。桜島大根はその大きさだけでなく、機能性にも注目されています。

そんな桜島ですが、先日も久しぶりに大きな噴火がありましたね。
住む者からすると火山灰は厄介なこともあるかもしれませんが、桜島には鹿児島のシンボルとしてモクモクと煙を出して、今後も素晴らしい景色を見せてもらいたいです。

もちろん、万が一の大噴火にも備える事も重要です。
そして地震・噴火・津波の際には、やはり地震保険が頼りになります。
桜島の噴火は一般的な地震と比べて予測が出来る可能性があると言われてはいますが、活火山である事を忘れず減災の準備を万全にし、日々過ごしていきたいものです。

出典:桜島国際火山砂防センターのご案内

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