コミュニケーションの重要性
こんにちは。
今回は、霧島市隼人町にありますエール保険の本店よりお送りします。
突然ですが…!
皆さんは社会生活の中で、周りの人といい関係が作れていますか?
何故こんなことを聞くのかというと、とあるアンケートで【人間関係でのトラブル】が会社に対する不満や退職の原因の上位に入っているのを見かけたからです。
自分の経験から考える
私は以前、数十人の従業員がいる店舗の管理者を任せていただいた経験があり、人間関係でよく頭を抱えていました。
ある店舗に赴任したときのことです。
「なんてまとまりがないお店なんだ…」と赴任して早々に思いました。
その店舗の従業員は、10代から60代までと年齢が幅広く、学校みたいに仲のいいグループに分かれていました。
「あの人はこうだ!」「この人はこうだ!」とそれぞれのグループで愚痴を言い合い、組織としてのまとまりを感じなかったのです。
この店舗をより良くするには何をすればよいか、いろいろと考えました。
店舗を良くすると聞くと、仕事の効率化や売り上げのアップなどを思い浮かべる方もいることでしょう。
私なりに考えた挙句、仕事のやり方や数字うんぬんよりも、このまとまりのない状況をどうにかしないと何も始まらないという結論になりました。
それにはまず、従業員一人ひとりの声を聞いてみようと考えました。
個別に話を聞いてみたところ、当たり障りないことや愚痴で終わり、なかなか本音が出てきません。
やり方を変え、信頼関係をつくるために全員とコミュニケーションをとることにしました。
仕事の始まりに必ず自分から全員に挨拶をすることを心掛け、一言もしゃべらない日を無くしました。
その効果なのかはわかりませんが、従業員から自然に意見が出てくるようになり、些細なことでも話してくれるようになった気がします。
コミュニケーションや意思決定の方法
企業経営や組織マネジメントの話題のなかでよく使われる【トップダウン】【ボトムアップ】という言葉を聞いたことはありますか?
トップダウンとは、経営陣を含む上層部が決定した方針に従って下層部の従業員が動くことを言います。
反対に、ボトムアップは現場から吸い上げた意見をもとに上層部が意思決定をすることを言います。
トップダウンとボトムアップのどちらにもメリット・デメリットがあります。
それぞれを適切な状況で使い分けるのが一番いいですが、「コミュニケーション」という点においては、ボトムアップの方が頻度や密度が高いでしょう。
何故かというと、ボトムアップは下の意見が上の意思決定に反映されるからです。
トップダウンは、上からの「一方的な意見の押し付け」だと受け取られることがあり、そうなると従業員の反発や不満を招くことがあります。
ともすれば、パワハラだと言われてしまうようなことになるかもしれません。
過去のコラムでパワハラやその他ハラスメントについて取り上げております。
よろしければ以下をご覧ください。
・知らない間にあなたも?ハラスメントの加害者・被害者になっていませんか?
・(ハラスメントシリーズ第1弾)パワハラについて知ろう!
・(ハラスメントシリーズ第2弾)パワハラを防止するための対策を考えよう!
・(ハラスメントシリーズ第3弾)実際にパワハラが起こってしまったら…?
まとめ
人は【先入観】で物事を考えがちです。
皆さんは、苦手な人から何か頼まれたときに反発してしまったという経験はありませんか?
では信頼関係がある人から頼まれた場合はどうでしょう。
反発するどころか、自然に、もしくは喜んで引き受けるのではないでしょうか。
日常的なコミュニケーションがあれば、職場環境が良くなり、冒頭のアンケートの結果も少し変わるかもしれません。
難しい話をしなくてもいいのです。
まずは挨拶から始めてみるだけでも雰囲気が良くなり、今までよりも過ごしやすくなるかもしれません。
皆さんも少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。