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【自然災害】北へ1,665キロ 誰かの力になりたい

2011年3月11日
東日本大震災が発生しました。

今回は、当時私が経験した【震災ボランティア活動】についてお伝えしたいと思います。

【被災地の方々のために自分には何ができるのか】

まず、私がなぜ「震災ボランティア活動」に参加することになったのか、その経緯からお話しします。

それは、鹿児島県内の保険代理店に勤務するメンバーで定期的に開催される勉強会終了後に参加した交流会がきっかけでした。

同じ保険業に携わっている仲間との懇親会の席でのことです。
保険代理店に勤務しているため、様々な角度から震災の情報に触れることもあり、多くの方が困っている事実を思い知らされる日々。

「自分たちに何かできることないかな。。。??」
「あるかも!行ってみよう!!」

それぞれが何か役に立ちたいと考えていたこともあり、ボランティアに参加することになりました。

【北へ1,665キロ 宮城県・東松島市を目指して】

ゴールデンウィーク明け、車にテント・寝袋・カセットコンロ・大量の食料品などを積みこんだ私と友人は、宮城県の東松島市に向けて出発しました。

住んでいる鹿児島県鹿屋市から、片道約1,665キロ
その距離を、友人と2人で運転を交代しながら車を走らせました。

時間にすること約24時間、目的地である東松島市に到着しました。
現地に到着すると、公園にテントを張り、そこを自分たちの拠点としました。

公園を見渡すと、私たちのようなボランティアの方が何名もテントを張り、懸命に活動しているようでした。

震災から2か月近くが経った東松島市は、だいぶ落ち着きを取り戻していました。

宮城県内でも、津波の被害がなかった所は、いつもと変わらない日常の景色がありました。
しかし一歩、津波の被害を受けた場所に入ると、テレビで見たままの壊滅的な光景が広がっているのです。

同じ県内であってもこんなにも差があるのか!と、【震災の凄まじさ】、そして【津波による被害の大きさ】を痛感しました。

【ボランティア活動への参加】

ボランティア活動にどうやって参加したらよいか、ご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
通常、ボランティア活動に参加するためには、事前登録が必要です。

私も東松山市に到着後、まず社会福祉協議会に設置された「ボランティアセンター」へと向かいました。
そこでボランティア活動参加登録をし、ボランティアセンターで受け付けた依頼に対しての活動に参加させてもらうのです。

ボランティアセンターには、スコップや一輪車、土のう袋など、活動で必要となる物は全て揃っていました。
午前2時間・午後2時間、1日合計4時間と活動時間は決まっています。

とりあえず現地へ行こう!と決めた時は、どのような仕事があるのか全く分かりませんでした。
実際にボランティアセンターが受け付けた依頼を見ると、主な活動内容はヘドロの清掃作業でした。

真っ黒なヘドロは、床下だけではなく、床上にも数十センチ堆積していました。
家の床下や庭に堆積していたヘドロの除去作業は想像していたより大変で、なかなかの重労働でした。

しかし、少しずつ片付いていくと、家主の方から『気持ちが楽になっていく・・・』との声を聞くことができました。
この言葉のおかげで、「ボランティア活動に参加して本当に良かった・・・」と心から思いました。

私たちがボランティア活動をしていた建物の隣には、川がありました。
その川では、自衛隊の方々が懸命に捜索活動を継続していました。

前日に小学生の女の子が見つかったと聞いた時には、胸が痛みました。
当時、私の娘も同じくらいの年齢だったのです。
ご家族の気持ちを思うと、本当にやりきれない思いでした。

また、依頼の中には「位牌を探して欲しい」というものもありました。
何としても探してあげたいと思い、懸命に探しました。
しかし、結局見つけることはできませんでした。。。

【保険人としてできること】

12年経過した今でも、私はあの時のことを鮮明に覚えています。

1週間ほどの活動でしたが、被災者のニーズや要望は本当に様々だと実感しました。

日本では、いつどこでどのような災害が発生するか分かりません。

災害については保険でも手立てをする事が出来、その手立ては生活を再建する為の大切な糧にもなります。
日頃の備えをしっかりとし、万が一に災害が発生した際の被害を最小限にできるといいですね。

私も常に、【保険人としてお客様のニーズやご要望をしっかりとお聞きし、お役に立てる自分でありたい】と思っています。
ご心配事やお困り事に限らず、こんなときはどうすればいいの?という質問など、いつでもご相談ください。

皆様が、今後もずっと安心・安全に暮らせますように。
そして、私たちもそのお手伝いができると大変嬉しいです。

また、以前のコラム【自然災害】東日本大震災の余震から考えることでも地震への備えについて紹介しております。
宜しければ、こちらも是非ご覧ください。

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