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日常コラム

『地震保険』に入っていますか?

この度の令和6年能登半島地震で被災された皆様、関係者様の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被害を受けられた方々が一日でも早く、平穏な生活に戻られることを心よりお祈り申し上げます。

さて、今回は地震保険に関してのお話をさせて頂きます。

南海トラフ地震の発生確率が30年以内で70%と国からも発表されている今日、
“大規模な地震はいつどこで起こってもおかしくない”という気持ちを持ったうえで日々の生活を送る必要があります。
地震の発生確率で70%と言われても、なんだか現実味がないような。。。
将来のことだからなぁ・・・
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これを天気予報で考えてみるといかがでしょう。

朝外出する前に「今日の降水確率は午後から70%です」という天気予報を見た場合、
“もしかしたら雨が早めに降るかもしれない”、と傘を持って出かけられる方がほとんどではないでしょうか。
同じような気持ちで、地震に対しても早めに備えをしておくことが将来のご自身や大切なご家族を守るためにも大事です。

地震保険の入り方・火災保険との違い

地震保険は火災保険では補償のできない地震や津波、地震を原因とした火災の損害を補償するものです。
「地震に備えるために保険に入ろう!」と思っても、現在地震保険は単体で加入することはできません。
一般的に火災保険に付帯して契約するため、まずは火災保険に加入していることが前提条件となります。
そのため、「火事や台風被害に備える保険はいらないけど、地震保険だけ入っておきたい・・・」ということはできないのです。

また地震保険は「財務省 地震保険の概要」
「地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的として」と記載されています。
つまり、地震保険の補償目的が「家の建て替え」ではなく「生活の安定」であることに注意しなければなりません。
そのため被害があった時に、地震保険から支払われるお金は火災保険で設定している保険金額の「50%まで」となっています。
例えば、火災保険の保険金額2,000万円の場合、地震保険で補償できるのは「1,000万円まで」となります。

また保険金の支払われ方も火災保険とは異なります。
保険金の支払い査定方法については以下のリンクをご参照ください。
「一般社団法人 損害保険協会 備えて安心 地震保険の話」

被害を受けた物件は必ず、保険会社社員や鑑定人が立ち合い現場の状況の確認をしたうえで、損害率が何%であるかを査定し、保険金の金額をお伝えすることとなります。
「損害があった分がまるまる出ると思っていたのに、想定した金額より低かった」
ということはよくあることです。
通常の火災保険と地震保険とでは違いがあることを認識しておくことで、いざというときに困ることをより減らすことができるかもしれません。

日ごろから備えておくこと

では、災害に備えて自分たちでできることは何でしょうか。
「内閣府 防災情報のページ 住宅・生活再建にはこんなにお金がかかる」
には以下のように記載があります。
『もしも大きな災害が起こってお住まいの住宅が被害を受けた場合、修理や建て替えにかかる費用は大きなものとなります。
公的な支援金や善意による義援金だけでは、住宅・生活再建には十分な金額とはいえません。
いざという時にスムーズに住宅・生活を再建するためには、保険・共済に加入するなど、“自助”による備えが重要となります。』
ここで重要なのは、『自助』という言葉です。
災害時の復旧費用は国や地方自治体、保険のみで補うのは至難の業です。

そのため日頃より、万が一の際の被害の規模をより小さくするように”自らも努めること”が大事です。
具体的には

・食器棚やテレビ等の固定
・普段からの整理整頓
・最低半年分以上の生活費の貯蓄
・避難道具の常備等

など。

そのうえでご自分のお住まいを守れる火災保険・地震保険に加入し、いざという時に地方自治体に協力を仰ぐということを意識しておくことで、困難な状況になった際、その窮地からより早く脱出できるきっかけになるかもしれません。

最後に

地震が起こって数年経つまでは、「風化させまい」という動きが世間の風潮として大きくあります。
今回の能登半島地震で現状大変な思いや悲しい思いをされている方々も多くいらっしゃいます。

自分自身が被害に遭わなかったとしても、他人事として「良かったね」で済ませてしまうことがないように
「もし自分の住む地域で起こった場合には、どのような行動をとる必要があるのか?」
「日頃からどのような備えをしておく必要があるのか」
をしっかりと家族で話し合った上で、緊急避難場所や集合場所の打合せなどを行うと、自分や家族の命を守ることに繋がるかもしれません。

生きてさえいればどうにか生活は立て直すことはできるはずです。
まずは、命を守る・生活を守る動きが取れるように、生活を守る地震保険には加入しておきましょう。

ご自身のご契約内容の確認や、詳しく詳細を聞いてみたいという方はぜひお近くの各店舗(霧島本店鹿児島支店姶良支店川内支店鹿屋支店)までご連絡をくださいませ。

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