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【傷害保険】想定外の事態!?突然のケガと思いもよらない嬉しい言葉

数週間前の日曜の夕方、部屋の掃除機がけをしていたときのことです。

掃除機の動きが悪かったためヘッドを見てみたところ、ローラーに糸くずが絡まっていました。
動きを良くするために、ローラーに絡まった糸くずをカミソリで切ろうとしたところ・・・

切れたのは、私の右手人差し指でした。

出血が多かったため、痛みに耐えながらとりあえずキッチンペーパーで押さえてみたものの、何をどうしていいのかわからず・・・
慌てる中で出来たことといえば、家の中を無駄にウロウロ歩きまわることだけでした。

普段何もないときであれば、【こんなことが起こった場合は、こう対処すればいい】ということを容易に判断できます。
しかし、実際に起こってしまうと何もできない現実に直面しました。

少し気持ちが落ち着いてから、友人に電話をしました。

「指切っちゃったーーー。病院に連れてって・・・!」

切り傷や擦り傷、刺し傷などをしてしまったときは、下記のような手当をするのが正しいようです。

1.傷口を水道水で洗い流し,徹底的に異物を取り除く。
2.清潔なガーゼ・ハンカチ・シーツなどを直接傷口に当てて、手のひらで圧迫し止血する。
3.出血がひどい場合は、傷口より心臓に近い動脈(脈を感じるところ)を強く圧迫する。
手足であれば、心臓より高い位置を保つと止血しやすい。
輪ゴムで縛ると、循環障害を起こすのでよくない。
4.出血が止まったら、ラップを傷口より大きめに切り、白色ワセリンを塗り、傷に当てテープで密封する。
脱脂綿やティッシュペーパーは、傷口に繊維が残るのでよくない。

~愛媛大学総合健康センターHPより抜粋~

・・・お察しの通り、正しい手当は何もできませんでした

そうこうしているうちに、友人が休日当番医を調べて迎えにきてくれました。
痛みに耐えながらも、本当に友達ってありがたい、としみじみ感じました。

診察・治療は、とにかく痛かった!の一言です。
冷や汗と涙を流しながらの診療になりました。

「先生、この傷どうするの?」と私が問うと、先生は「縫うしかない!切った部分が指ときれいにくっつくかわからないけど、今できることは縫うことしかない」とおっしゃったのです。

・・・本当にこの先生で大丈夫?と、心配が頭をよぎりました。

今まで大きな病気やけがもなく、入院で病院にお世話になったのも出産の時くらいです。
何かしら病院にお世話になっていれば、先生の人となりや腕前等を知っているかもしれません。

しかし私の場合、5分ほど前に会ったばかりの先生に麻酔をされて指を縫われることになるのです。
急な病気やケガの場合、ドクター(判断を下す立場の人)と信頼関係が構築されているかを問わず、身を委ねなければいけないのかと実感しました。

休日の救急外来だったので、その先生が何科の先生で何を専門としているのかさえ知りません。
そんな先生と、どうして信頼関係ができているといえるでしょうか。

冷や汗をかいたせいで少し寒気がする中、診察台に寝かされ縫合処置を待っているときでした。

看護師さんに「麻酔の注射も痛いから、あと注射だけがんばって」と言われました。
診察でもあんなに痛かったのに、また痛いの・・・?なんでこんなことに。。。。と思っていた私ですが、
ふと思い出しました。

あ、でも傷害保険がある。この痛みに耐えたら保険金が受け取れる。
からだに関する補償~東京海上日動HPより~

それからは少し気分も前向きになり、自分を励ましてみたりしました。

保険金が受け取れたら、娘と焼肉食べに行って欲しかった靴を買おう!

処置が始まりました。
看護師さんが痛いとおっしゃっていた通り、麻酔の注射は飛び上がるほどの痛さでした。
しかし、先生の言葉がわたしの気持ちを軽くしてくれたのです。

「絶対くっつけるからね。少し傷口の見た目が気持ち悪いかもしれないけど、細かく縫って必ずくっつけるから」

そう言うと私の手のすぐ近くで、椅子にも座らず一番細い糸で細かく12針縫ってくださいました。

「絶対くっつけるから」の一言を聞いたとき、とても安心して、何の不信感もなくその先生に身を委ねることができました。

その一言が、まさに私にとってのハッピーワードでした。

先生にしてみれば私の傷は「あー切ったのね」という程度の小さな傷で、大した処置ではなかったことでしょう。
しかし、私にとっては初めての救急外来で、あまりの痛さと初めての縫合でパニック状態でした。

先生がくださったハッピーワードと、細かく丁寧に縫ってくださる姿を見て、「今日の当番医がこの先生でよかった」「ケガした日が今日でよかった」と思えたのです。
改めて言葉の力ってすごいと実感した出来事となりました。

ただの言葉なら、だれでも使えます。

それがハッピーワードになるためには、その人から出る空気感や、その言葉の根拠となる動きが必要であることを再確認しました。

とても痛い思いはしましたが、ハッピーワードといい先生に出会えました。
お客様に接する機会の多い仕事をしている私にとっては、学ぶべきことが多い貴重な体験?となりました。

ちなみに申しますと、私にハッピーワードをくれたその先生は、泌尿器科の先生でした。
そのおかげ(?)で、その後はケガの治療にも関わらず、泌尿器科への通院をすることになったのでした。。。

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